私は人見知りで、初対面の人と話すのが苦手です。
女性に声をかけるなんて出来るはずもなく、おかげで女にまったく縁の無い学生生活を送ってきました。
そんなこともあって、誰とでも軽いノリで話せるチャラ男に憧れたものでした。
「どこから来たの?」
「LINE交換してよ」
「彼氏いるの?」
そんなふうに気軽に話せる男になりたかったんです。
やはり軽快なトークで女性を楽しませることができる人はモテますからね。
ですが、知り合うきっかけが出会い系サイトになると、軽いノリのチャラ男がモテるとは限りません。
逆に、大人しい真面目な人の方が好感度が高かったりするんです。
今回は、会話が苦手なとある男性の出会い系の体験談を紹介します。
「女性と上手く話せなくて仲良くなれない」という方は参考になるかもしれません。
目次
女性と上手く話せないので出会い系を始めてみたときの体験談
僕は女性に積極的になれずに、ずっと彼女がいませんでした。
というのも会話に苦手意識があって「人を楽しませることができない」という負い目があったからです。
万が一、二人っきりになってしまったら終始無言。
会話をしようにも何を話していいか分りません。気まずい空気だけが流れます。
「僕といても面白くないだろうな」
「つまらない奴と思われてそう」
そう考えると、よけいに言葉がでなくなっちゃうんですよね。
しかし、そんな僕でもやはり彼女は欲しいです。
「口下手な僕でも、どうにかして彼女を作ることができないか」
そんなふうに考えていたところ、たどり着いた先が出会い系サイトだったんです。
やりかたは全部ネットで調べた
今の世の中は本当に便利で、スマホで調べれば何でも分ります。
「人見知りでも彼女を作れる方法」や「コミュ障の恋愛術」などを調べたところ「女性と話せない人はネット上で出会いを求めた方が良い」ということが分ったんです。
ネットなら会話をしなくても相手とコミュニケーションがとれるので「これこそ僕にうってつけだ」と思い、早速、サイトに登録してみました。
出会い系サイトの攻略法なんかも徹底的に調べ上げ、プロフィールの書き方からメールの送り方まで、全部ネットで調べました。
しかし出会い系サイトを使ってみて驚きましたが、出会いを求めている女性って結構、いるものなんですね。
最初は「本当に彼女ができたらラッキー」ぐらいの軽い感じでいましたが、真面目に恋人を探している女性が想像以上に多くてびっくりしました。
中にはいかにも怪しげな人もいますけどね。
意味もなくエロい人とか、誰かも分らない人から「会えませんか?」とメールがきたりとか。
そういった人たちは業者なので相手にするな、とネットに書いていたので全てスルー。
プロフィールを見て素人っぽい人にメールを送ります。
それにしても出会い系サイトは、男性の勢いが凄いですね。
女性の投稿に対する男性のコメントなんかを見てみると、みんなギラギラしてます。
- 積極的に連絡先を聞く人
- やたらと相手を褒める人
- いきなり馴れ馴れしくする人
リアルな世界と同じように、ここにも貪欲に攻めていくチャラ男がたくさんいます。
そして僕もそんなチャラ男に負けじと、手当たり次第にメッセージを送っていきました。
コミュ力が低い僕でもメル友ができました
これもネットに書いていたことですが、出会い系サイトは手数が決め手だと言います。
基本的に一人の女性にたくさんの男性が群がる構図なので、アプローチをかけても相手にされないことが多いです。
なので、気になる相手がいたら手当たり次第にメッセージを送り、その中で反応が良かった人にアタックをかけていくのが基本戦術になるんです。
僕もそれにならって数人の女性にメッセージを送りました。
そして一人の女性とメル友になることができたんです。
最初は簡単な自己紹介から始まって、それから仕事のことや趣味のこと、地元の話などをメッセージを通じて話すようになりました。
彼女は3歳年下の22歳。
就職で実家を離れ、一人暮らしをしているということでした。
職場は女性ばかりで出会いがなく、また、地元を離れて友達もいないので、思い切って出会い系サイトに登録したみたいです。
ネット上のコミュニケーションは僕に合っていて、女性を目の前にすると緊張しすぎて黙り込んでしまう僕でも自然とコミュニケーションをとることができました。
日常会話から冗談話まで、普通に振る舞うことができたんです。
そんなやり取りを何日間か繰り返していたところ、彼女から「LINEを交換しませんか?」とのお誘いがありました。
女性から声をかけてもらったことがない僕にとって、これは最高にうれしい出来事でした。
もちろん即答でOK。
LINEを交換したその後は、また密に連絡を取り合うようになって、ついに会うことになったんです。
決め手は真面目そうな文章だった
僕にとっては人生で初めてのデートです。
もちろん出会いを求めてサイトを始めたんですが、本当に女性とデートできるとは思ってもみませんでした。
そして、ついに約束当日。
待ち合わせの場所に早めにたどり着き、彼女の到着を待ちました。
何分かしたところ、一人の女性が僕に声をかけてきます。
「すいません、○○さんですか?」
目をやると大人しくて真面目そうな女性。例の彼女でした。
「はい、そうです。初めましっ...」
焦るあまり、若干、かんでしまいましたが、逆にそのおかげで緊張も解けて感じのいい雰囲気でスタートをきることができました。
その日はランチをする予定だったので、簡単に自己紹介を済ませた後、予約していたお店に向かいます。
そして一緒に食事をしたのですが、緊張しすぎて無言になってしまうこともなく、普通に話すことができて自分的には良い感じでデートを勧められたと思います。
もちろん人生での初デートなので、不慣れなところもありましたが、今までの自分と比べたら大成功と言っていいでしょう。
やはり事前にLINEなどで連絡を取り合ってたのが良かったんでしょうね。
すでに相手と仲良くなった状態での対面だったので、友達と話す感じに近い感覚で接することができました。
初デートの後も彼女とはやり取りを続け、なんとそのままつきあうことになったんです。
自分で言うのも何ですが、こんな冴えない僕がよく彼女なんてできましたよ。
いつしか彼女に、何で僕を選んだのか聞いたら「真面目なところが良かった」ということでした。
出会い系サイトではすぐに会おうとしたり、連絡先を聞いてくる男性が多いです。
中には露骨に体目的の人もいたりして、そういった男性に本当にウンザリしていたということでした。
チャラい男はすぐさま排除して、無視していたとのこと。
そんな中、消極的な僕の態度が逆に「誠実で真面目そう」と感じたらしく「この人なら会ってもいいかな」と思ったみたいです。
本当は女性慣れしてなくて積極的になれなかっただけなのに、彼女がそんな受け取り方をしてくれてラッキーでした。
人の好みはそれぞれなので、出会い系サイトにはどんな出会いが何があるか分りませんね。
モテるのは真面目な人。出会い系ではチャラ男はモテない
チャラ男と口下手な男。
この二人を比べた場合、リアルな人間関係であれば、モテるのは確実にチャラ男の方でしょう。
相手との距離を縮めるのに、コミュ力の高さは必要不可欠です。
しゃべりが苦手な男性に勝ち目はありません。
しかし、これが出会い系サイトとなると話は変わってきます。
なぜならサイトを利用している女性は、男性に「誠実さ」「真面目さ」を求めているからです。
これはネットの世界ならではですね。
顔が見えない分「安心できる相手がいい」という心理が働くのでしょう。
内向的な性格も、相手を変えれば有利に働くことがあるんです。
「俺はコミュ力が低いから...」と諦めずに、新しい出会いを求めてみましょう。