「彼女が欲しい!」
「セックスがしたい!」
私は今までこのセリフを何度、叫んできたでしょう。
今でこそ女性と普通に接することができるようになった私ですが、二十歳前後の頃はまともに話すことすらできず、完全なる非モテの権化でした。
女になんて全く縁がない生活。
しかし体の底から沸き起こる性欲。
そして、このような状況が私に次のセリフを吐かせるのです。
誰でもいいからセックスして―
しかし今から考えると、当時の自分に彼女ができなかったのは当然でした。
なぜなら、口では「彼女が欲しい」「セックスがしたい」と言っていながら、行動が全くともなっていなかったからです。
なんだかんだ言いながら、結局は今の現状に満足していたわけですね。
そこまでの欲求ではなかったんです。
そして、当時の私が何に満たされていたかと言うと“二次元の嫁”でした。
アニメ・ゲームのキャラが私の欲求を受け止めてくれていたので、現実の女と触れ合いたいという願望がそこまで強くなかったんです。
今だからこそ言えることですが、この様な状況は大変危険です。
「智絵里ちゃんは俺の嫁」
「彼女にするなら明日奈たんしかいない」
そんなことを言ってると、ずーっと彼女ができないままですよ。
二次元の嫁にハマったあげく、童貞をこじらしていた私の半生をご紹介しますので、ぜひ、反面教師として活かしてください。
目次
結局は本気で彼女が欲しいと思っていなかった
女と付き合って性欲を満たしたいとういのは、すべての男が持っている願望です。
個人差はあれど「女なんて興味ないよ」「ずっと童貞のままでいいよ」なんて男はいないでしょう。
しかし、ルックスやコミュ力などのスペックの違いによって、満たせる人間と満たせない人間が出てきます。
もちろん私は満たせない側の人間でした。
顔も大して良くはない。女と話すこともままならない。
せっかく女性と接する機会がっても、照れてしまって自分から女を避けてしまうようなザ・童貞でした。
しかしこんな私でも性欲は満たしたいわけです。
消極的な態度とはうらはらに、心の中では「セックスして―」と強烈に思っているわけです。
で、そんな当時の私が何で欲求を満たしていたかというと、それは二次元のキャラでした。
二次元との疑似恋愛に満足してしまう
中学生ぐらいから、アニメやゲームにハマリ出した私。
家に帰ったらずっとゲームばっかりしていて、部屋はアニメキャラのグッズで埋め尽くされていきました。
それは大学生になっても変わらず、成人してもアニメやゲームは大好きでした。
唯一、変わってきたことと言えば、キャラクターを性の対象として見始めたこと。
高校に入学したころから同人誌やアダルトゲームにも手を出すようになりました。
今まで純粋にストーリーを楽しんでいた二次元の世界を、性を発散させる対象として見るようになっていったんです。
普通は思春期に入ると、男性は同世代の女性に興味を持つようになるものですよね。
そして湧き起こる雄としての本能を満たすために、女性と仲良くなろうとしたり、彼女を作ろうとするわけです。
しかし私は女に興味がありつつも、仲良くなれるほどのスペックも持ち合わせていません。
二次元のキャラしか、欲求を見てしてくれる相手がいませんでした。
今思えば、私のオタク趣味というのは代償行動の一つだったんですね。
三次元の女性から相手にしてもらえない代わりに、二次元のキャラを好きになっていたんです。
そして「女とヤリてー」という衝動が二次元のキャラで中和された結果、リアルな女性に積極的になれない非モテ男が出来上がってしまったというわけです。
性欲はオナニーで発散できてしまう
性欲の強さと童貞を捨てるスピードは無関係ではありません。
女好きな人ほど早めに経験してますし、逆に草食系と言われる控えめな男性は初体験が遅いです。
どれだけ強く「セックスして―」と思うかが、童貞を卒業するカギと言えるでしょう。
オタク趣味は、この男としての欲求を弱めてしまいます。
そりゃできることならリアルな女性とヤリたい気持ちはありますよ。
でも二次元のキャラで満たされているので、そこまで強い願望を持たなくなるんです。
まるで牙の抜けた虎。
それでは女性をハントすることはできません。
さらには世の中には性欲を満たしてくれるツールが充実していますからね。
エロ動画は簡単に見られるし、オナホなんていうオナニーを手伝ってくれる道具もあります。
便利は便利なんですが、その分、彼女がいなくても平気でいられちゃうんですよね。
何が何でも彼女が欲しい!という気持ちにならないんです。
「オナニーすれば性欲は満たされるし、別にこのままでもいいかー」みたいな。
便利な世の中が、逆にモテない状況に拍車をかけているんです。
十年後、二十年後の自分の姿を想像してください
二次元の世界は私にたくさんの楽しみをくれましたが、同時に雄としてのパワーを奪う結果となりました。
それに気付いたのは20代も半ばに差し掛かったときです。
「別にまだ童貞のままでもいいや」とも思っていましたが、その歳にもなれば周りはみんな非童貞。
さすがに少し焦ってくるわけです。
しかし「まだ若いから大丈夫」という気持ちから、相変わらず女性には積極的になれませんでした。
そんな中、会社に一人の中年男性が入社してきました。
年は30代後半。見るからに冴えなさそうな見た目。いかにもモテなさそうなオッサンでした。
そしてウワサによると、まだ女とも付き合ったことがないとのこと。
自分のことを棚に上げて言うのもなんですが、あの年にもなって女と付き合ったことがないなんて、このまま一生、童貞のままだろうな、と思ったわけです。
そしてその姿は未来の自分と重なりました。
30歳を過ぎて童貞のままでいいのか
私は消極的な性格で、自分から女性に声をかけられるタイプではありませんでした。
そして、見た目もイマイチなので、女性から声をかけられるタイプでもありません。
つまりこのままいくと、30歳を過ぎても童貞のままである可能性が高いわけです。
それどころか生涯童貞である可能性も否定できません。
「これはいよいよヤバいかも」
将来、自分もこんなふうになっているかもしれないという姿を目の当たりにして、初めて危機感を覚えたんです。
だって考えてみてくださいよ。
あと10年も経てば、周りの同僚たちも結婚して家庭を持つようになるでしょう。
しかしこのままいけば、私は童貞のままで一人きり。
これはキツイですよ。しかも現実味のある話ですからね。
「ちょと本気で彼女を作ろうとしようかな」
ここにきて初めて真剣に自分の将来を考えたのでした。
オッサンになっても二次元で満足し続けるのか
散々、夢中になったアニメやゲームですが、社会人になったとたん、徐々にその熱は冷めていきました。
まずは趣味にかける時間がなくなったことと、リアルな女性と向き合う機会が増えたことが原因です。
仕事を始めると、飲み会などの回数も増えて、キャバクラに行ったり風俗に行ったり、夜の遊びも覚えます。
実物の女を目の前にして「やっぱり三次元の女はいいな」という気持ちになっていきました。
ふつふつと再燃する「彼女欲しい!」という気持ち。
それと同時に二次元のキャラに熱を上げることもなくなっていきました。
年齢による焦りと、女性に対する欲求が再発したことで、ついに私は彼女を作るために行動に出たのでした。
彼女が欲しいなら行動を変えるしかない
私が彼女を作るために出た行動は、出会い系サイトに登録することでした。
「彼女作ろう!」と思ったところで、コミュ力の低い私が急に女性と話せるようになるわけではありません。
それに異性との出会いがない私にとって、女性とつながるためには出会い系しかなかったんです。
ナンパする度胸もないですしね。
しかしこれが功を成して、私は女性とお付き合いができるようになりました。
おそらくネットからのお付き合いというのが私の性格に合っていたんでしょう。
正直、失敗も多々ありましたが、おかげで女性に慣れることもできて、今では人並みにセックスもできています。
二次元の世界にあるようなラッキーイベントは存在しない
多くの非モテ男性に共通することですが、モテない人って「待っていればそのうち素敵な出会いがある」と思っているんですよね。
突然、自分のタイプの女性が現れて、都合よく好きになってくれると思っているんです。
正直、私もそんなふうに思ってました。
偉そうな話ですが、自分から行動に移さなくても、いつか自然と女性と付き合うことができると思っていたんです。
ですが現実にはそんな出来事は起こり得ません。
ラブコメやギャルゲーなんかのように、意味もなく女からモテるなんていうラッキーイベントは100%起こりません。
モテない人ってこの辺がよく分かってなかったりするんですよね。
思っている以上に世間の女性はあなたに興味を持っていません。
自主的に動かない人間に好意を寄せてくれる女性は現れないんです。
二次元はあくまで趣味に留めておきましょう
徐々にオタク熱も冷めてきた私ですが、根がオタクなので今も相変わらずアニメも見ますし、ゲームもします。
昔のように特定のキャラに入れ込んだり、グッズを買ったりまではしませんけどね。
あくまで気晴らしの範囲で楽しんでます。
あなたも彼女が欲しいのなら、二次元の世界に入れ込み過ぎるのはやめた方がいいです。
決して趣味を否定しているわけではないですが、二次元の世界に満足してしまうと彼女ができるのが確実に遅くなります。
行動を変えるなら今!
オッサンになってから恋活を始めても、かなり厳しいですよ。
幸い今は出会い系やお見合いパーティなど、女性との出会いを提供してくれるサービスがたくさんありますからね。
彼女が欲しいなら思い切って一歩を踏み出しましょう。